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河合卯之助 京都の陶芸家 野草十二月 野の花 12種類 画帳 画集 絵画 図替 季節の花 昭和七年 1932年 落款入 紗綾形 日本の古いもの 骨董 アンティーク 美術資料 史料 インテリアに てのひらの骨董 泥牛の落款なども 合作の画帳か【BE228】

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【size】
付属のケース収納時8.9 4.9 h2.0
絵は直径8.7の円(cm)
間道(鎬)の外カバー裂は、紐が切れており留め具欠損。紙に少しシミあり。

掌サイズの頁をめくると丸い紙に12種類の野草が瑞々しいタッチで描かれています。閉じると半月形となり、紗綾形雲に四つ菱の裂の装丁も洒落ています。落款から河合卯之助、泥牛などの名前があり、合作の画帳と推測されます。こうした合作は珍しく、貴重な作品と思います。
また、卯之助は家業の手伝いのかたわらに西陣織の図案を書いていたと言われており、作陶において野草の写生を元にした図案から文様を書くこともしばしば。資料的観点からも興味深い一品。

◆河合卯之助(1889ー1969)
陶工初代瑞豊の次男として京都五条坂に生まれ、1909年に京都市立美術工芸学校、1912年京都市立絵画専門学校を卒業、日本画を学ぶ。陶芸の世界にはいり個展での作品発表を数多く行うが、戦後は団体の展覧会に参加することなく在野の立場をとった。戦前は正倉院御物唐三彩の研究、李朝窯の発掘で功績をあげ、独自の作風から「赤絵の卯之助」とも呼ばれた。弟に陶芸家の河合栄之助。

1889年(明治22年)陶工初代瑞豊の次男として京都五条坂に生まれる
1911年(明治44年)京都絵画専門学校を卒業
1922年(大正11年)陶器研究のため朝鮮に旅行 
1926年(大正15年)『河合卯之助陶画集』を出版
1928年(昭和3年)京都府向日町に向日窯を築き作陶
1928・29年(昭和3・4年) 第9・10回帝展工芸部門にて入選
1933年(昭和8年)「押葉陶器」の技法で特許
1937年(昭和12年)パリの芸術と技術万国博に出品
1938年(昭和13年)ニューヨーク・サンフランシスコ博に出品
1943年(昭和18年)『窯辺陶語』を出版
1957年(昭和32年)神戸白鶴美術館、東京三越において陶歴50年記念展
1960年(昭和35年)随筆集『あまどう』を出版
1966年(昭和41年)東京三越において喜寿記念展
1969年(昭和44年)79歳 没

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